という訳で、今回は模型の縮尺に関する温度差の話です。
- スケールモデルとドールの世界
当方は子供の頃から長い事、車のプラモデルや鉄道模型等のスケールモデルを楽しんできました。
そして数年前に1/6スケールのシームレスフィギュアの存在を知り、可動フィギュアの世界に参入しました。
可動フィギュアとドールは相容れない部分もありますが、隣接したかなり近い世界で、部分的には重なるトコロもあると思います。
そしてドールと重なる部分に触れるたびに、強い違和感を感じる事が多くなりました。
初めのうちは、違和感の正体が判りませんでしたが、段々明確になってきました。
今回はその件に対する内容です。
- 感覚の違い
結論を述べると、スケールモデルとドールの世界では求める物が違うので、縮尺に対するとらえ方がかなり違うという事です。
以前、ドールとクールガール系の衣装の違いについて述べた事がありました。
クールガール系の衣装が、実物の人間の服をスケールダウンしたような感覚なのに対して、ドールの衣装は、ドールのサイズで可愛く見えるようにデフォルメされているという内容でした。
この感性は衣装のみに留まらず、ドールを囲む世界全般に通じる感覚であることを痛感しました。
- スケールモデルの縮尺感覚
ガンプラのような実在しないモノのスケールモデルも存在しますが、当方が模型を始めた頃には、まだガンプラは存在しなかったので、原則実在するモノを一定の縮尺で小さい模型にしたものがスケールモデルでした。
スケールモデルはジャンルとカテゴリーによって、概ね統一された縮尺で製品化される事が多いので、自ずと自分の好きなジャンルの模型の縮尺は定まっていく傾向が強いです。
ミリタリー系だと
- 1/144航空機
- 1/72 1/48 1/32等
クルマ系
- 1/64 1/43ミニカー
- 1/24 国産車プラモ 1/25 アメ車プラモ
- 1/32 トラックプラモ
鉄道系
- 1/150 日本型Nゲージ
- 1/160 洋型Nゲージ
- 1/80 日本型HOゲージ
- 1/87 洋型HOゲージ
一方ドール系は詳しくないので不正確ですが、
1/3~1/4ドール
- ドルフィードリーム スーパードルフィー等のドルフィー系
- オビツ45~50
1/6系
- オビツ27 12インチ バービー ジェニー
- 22センチドール リカちゃん
- ブライス
1/12
- オビツ11
- プチブライス
ドール系は、実際の人体の〇分の一の縮尺というより、人形のサイズを分類する目安として1/6という呼び方をしているように思います。
- 縮尺にシビアな世界
更に悪い事に、当方はかつて一時期模型製作の仕事に携わっていて、建築模型も作りました。
建築模型は、厳密に縮尺を守らなければただのゴミなので、なおさら縮尺と寸法にはシビアな感覚を持つようになってしまいました。
ドールの世界は、厳密な縮尺より雰囲気やイメージが優先されるのと、場合によっては家族やペットと同列の感情移入のほうが何よりも最重要になるので、価値基準が全く異なります。
というか、ドールは縮尺模型の範疇に完全に属している訳ではないと、この文章をここまで書いていて今更気付きました。
なので当方もドールの世界だけで完結する楽しみ方が出来れば何も問題なくて良かったのですが、スケールモデル側からドールの世界の一部分だけ覗き見る的なカタチなので、かなりの違和感があります。
ドールの世界を否定するつもりは毛頭ありませんが、当方個人としては残念ながら相容れない部分があります。
色移りを防ぐフィルムを見つけました。
AIEKTOYS 1/6 フィギュア ドール 素体 用 保護膜 防染除塵 保養道具 防染色保護膜 2cm 5個
実際に稼働する時計のようですが、1/6スケールとは呼べない大きさのようです。
安易に1/6と呼んでしまう感覚が当方は馴染めないです。
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本当に 1/6スケールに近い大きさなら、自分で材料や工具を買い揃えて工作する事を考えると格安で、かなりお買い得な気がします。
1/6スケールドールハウス白い窓の部屋
一般の人の縮尺に対するこだわりの低さには、時々困惑します。
タイトルは1/6ですが、実際は1/16です。
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バービーの中でも、自動車メーカーのライセンスを取得して製品化されたモデルはデフォルメが秀逸で、実車で換算すると1/8程度のサイズにも関わらず、バービー2体を乗せられる設計で実車を上手に再現しています。
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