という訳でこのブログ的には唐突ですが、画像生成AIに関する話題を数回に渡って取り上げたいと思います。
今後の中編では、無料で使える画像生成AIのレビューも載せる予定です。
まずは、画像生成AI入門的な基礎編から始めます。
※2023/4/13一部修正 ※2023/5/5画像生成AI記事リンク集追加
- 次回レビュー予定の画像生成サービス
その前に次回レビューを予定している、無料で試せる画像生成AIサービスの一覧を載せておきます(順不問)
※全てパソコンでのサービスです。
- Stable Diffusion 2.1 Demo
- Lexica
- DALL·E 2
- Leonardo.Ai
- Maze Guru
- img2prompt
- Image Creator
- DiffusionArt
- 画像生成AIについて
今ではWeb上でAIが生成した美少女イラストを目にする機会も多いと思いますし、それに付随してAI絵師なる言葉も見掛けると思います。
以降画像生成AIについて述べますが自分はAIイラストに詳しいわけでもなく、コンピューター用語も良くわからないので間違いもありますw そんなレベルの人の話しと解釈して下さいw
※英語表記のモノは読み方が判らないので、英文のままにします。
- 基本はStable Diffusion
昨今画像生成AIをよく見るようになったのはStable DiffusionというAIで画像を生成する仕組みがオープンソースとして公開された事で、開発者が誰でもさわれるように公開した事でこのStable Diffusionをベースにして、色々な機能を付け加えたモノを色々な人や企業が公開して出回っている状態です。
なので、今のところどのサービスも根本はStable Diffusionと思っても良いと思います。
- 基本的なAIで絵を描く方法
画像生成AIの基本的な使い方は、テキストtoイメージ(文章から画像)です。
呪文など呼ばれるプロンプトを入力するとAIがプロンプトに基づいて画像を生成します。
以後プロンプトという用語は多用する必須の文言なので憶えてください。
英語で「犬」と指示すれば犬の画像が生成されます。指示した「犬」がプロンプトに当たります。
「犬」だけでもキチンと画像は生成されますが、「犬」だけでは注文がアバウト過ぎるので
どんな犬なのか?
どこに居るのか?
どんなポーズか?
写真風なのか?
絵画的なのか?
などをプロンプトで指示します。
例題を出すと、
「1969 ford bronco」とプロンプトを指示したら下の画像が生成されました。
Stable Diffusion 旧デモ版で生成
「水着の女性の隣に立つビキニの女性, 高橋留美子によるコンセプトアート, pixivで特集, リモダニズム, アニメ, 公式アート, toonami」
というプロンプト(実際には英文)を入力した結果生成されたのがこのイラストです。
Maze Guruで生成
ちなみに今では、イメージtoイメージ(画像から画像生成)が可能なサービスもあります。
- 誰でも使えて無料のAIと、理想に近づける高度なAI
ひと口に画像生成AIと言っても、例えるとプロカメラマンが使う一眼レフの高性能カメラや、レーサーが乗るレーシングカーのように使いこなせる高度な知識があれば、細かい設定が可能で物凄いAI画像が生成出来るモノと、無料で誰でも難しいコンピューター知識は不要でお手軽にAI画像が描けるサービスに分かれます。
高度なAIは、グラフィックボードを搭載した処理能力の高いハイスペックなPCが必要だったり、ある程度のプログラミング知識が必要だったりで、自分はそこまで画像生成AIに興味はないので割愛します。
- AIが苦手なモノ
AIも万能ではありません。何でも描ける訳ではありません。
- 手足や指先
最近はだいぶ改善されましたが、初期は人物を描かせると手足や指がかなりの確率でホラーな状態になりました。
今でもホラーになりがちですw
- 文字
AIは文字が書けませんw いまはアルファベットのロゴ生成専門のAIサービスもあるようですが、街中の風景を描かせても看板などはデタラメな文字っぽい何かが表記されるだけですw
- 日本の乗り物全般ほぼ全滅
AIは、例えるとこれまで学習したモノを粉々のみじん切りにして保管してあり、指示されたプロンプトに応じて粉々になったピースから合致しそうなモノをかき集めて、最後にまぶしたパン粉の余分を振り落とすように画像の精度を高めて生成するようですが、コンピューターに詳しくないので分かりませんww
既に学習されて引き出しに入っている素材から生成されるので、日本の乗り物に関しては、以前よりだいぶマシになったとは言えあまり学習されていません。
なので日本の鉄道車両や自動車の固有名詞を指示しても、実在する車両が忠実に再現される事は無いと断言出来るレベルで描けません。
かぶと虫のワーゲンビートルみたいに、クルマに無知な人でも知っている車種は学習しているのでそれなりに再現可能です。
ちなみにこのワーゲン、クルマに詳しくない人が見れば完璧ですが、自分が見ると一瞬で見抜ける致命的に不備な点が目立つので不合格ですw
もし特定の日本の乗り物を描かせるのであれば、ハイスペックなほうのAIにLoRAという追加学習をさせる必要があるみたいで、とても素人の自分には手に負えるモノではありませんw
- 18禁系
自分で画像生成AIを利用した事のない人はWeb上で結構きわどいセクシー系のAI画像を目にすると印象が強く残ってしまい
「あんなエッチな画像が簡単に描けるんだ」と勘違いすると思います。
しかし実際にはセクシー系の描画に関してはかなり厳しく制限されていて、卑猥な言葉はプロンプトで指示しても拒絶されますw
もしプロンプトですり抜けても、一旦画像は生成されるものの「ダメです」と表示されて生成された絵は見れませんw
イメージtoイメージ(画像から画像)でセクシー系の画像を入力しても「ダメです」と表示され拒否されますw
Web上でよく見るエッチなAI画像は、拒否を回避するコード?スクリプト?を組み込んだりと技能を駆使している場合が多く、ある意味「俺はこんな絵が描ける技術があるんだ!どうだ凄いだろ」と技術を誇示しているとも言えます。
ちなみにコレは以前、プロンプトのNGワードを回避して表示のブロックも逃れて生成された画像ですが、この通りホラーです(閲覧注意)
コレはまだ公開出来そうだと判断したマイルドなほうで、実際にはとても公開出来ない凄まじくグロテスクな画像が多数生成されました。露出が過剰ならばエロという訳ではなく正に地獄絵図でしたw
- 文字(プロンプト)では表現しきれない脳内イメージ
AIに完全に自分の脳内に思い浮かべた映像を再現させるとなると、前述のLoRAという追加学習のように相当高度なテクニックが必要になると思います。
ぶっちゃけ自分でペンタブでデジタル画を描いたほうがイメージに忠実ですw
この点では、まだプロの絵師に描かせたり、カメラマンに撮らせる(場合によってはこれらのあとにCG処理)ほうが、今の段階ではAIより確実だと思います。
ただ逆にとても自分ではとても思いつかないような画像を生成する場合が多く、想像力は広がります。
ちょっと難解な例題で申し訳ありませんが、下の画像は
「日本の海沿いの旧街道、1962年に開業したレストラン、閉店して久しい。」
という文章を英文化したプロンプトで生成したモノですが、自分が上の設定で絵を描けと注文されてもさすがにこんなにリアルな絵は描けないので、この画像が生成された時にはいたく感動しましたw
- もうイラストレーターは失業?
最後に、この記事を書くきっかけになった出来事を記して今回は終わりたいと思います。
以前画像生成AIを試した時には、まだ今のような高度な画像を生成出来るようになる前で、ホラーな人体が生成されたり好きなクルマが描かれなかったりして、最後にとある事件が発生してAI実験は中止しました。
※ある事件については一番最後に述べます。
ところが先日、画像からプロンプトを生成出来るようになった(img2prompt)と知り、自分の描いたイラストをAIに読み込ませてプロンプトを書かせました。
自分の画像から生成されたプロンプトは
「青い車のドアに寄りかかる女, 高橋留美子のアルバムカバー, pixivで流行, シリアルアート, 公式アート, シンセウェーブ, アニメ」
でしたw もちろん英語です。
AIがこの手の絵柄を高橋留美子調と解釈する点が興味深いですw
他も試してみましたが、大体高橋留美子と生成されましたw 一度だけジョジョの作者の名前になりました。
書かせたプロンプトで画像を生成させてみましたが、自分のイメージ通りではありませんでした。
Stable Diffusion 2.1 Demoで生成
Lexicaで生成
Maze Guruで生成
パッと見では良く見えますが、よく見ると顔がホラーで手もおかしいですw
しかしイメージtoイメージ(画像から画像)でも画像が生成出来るようになった(Maze Guru)と知り、自分の描いたイラストをAIに読み込ませて画像を生成させました。
結果として自分が欲しい、きまぐれオレンジロードの鮎川まどかのイラストとは全くかけ離れた画像が生成されたものの、画像自体の完成度はケタ違いに高度で、一生懸命手間を掛けてもしょぼいイラストしか描けない自分に萎えて、少しイラストを描くのがバカバカしい気分になりました。
この時に色々な無料で試せる画像生成AIサービスを利用してみたので、それらのサービスの特徴を次回以降にまとめたいと思います。
そして最後の最後に、もうイラストレーターは失業か?問題やAIイラストはクリエーターの生み出した作品のパクり?問題等、諸々私見を述べるつもりですw
次回につづく
無料で試せる画像生成AIを、実際に使ってみた感想
2つのはてなブログにまたがって画像生成AIの話題を書いてきたのですが、重複する内容を2回書くのが辛くなってきたので、以降こちらのブログに1本化しました。
最後に画像生成AIで生成した画像に加筆して、ファンアートを作る過程を
掲載しました。
アマゾンで「AIイラスト」で探したら出てきました。
去年の10月の書籍なので最新の情報ではないですが、大雑把なAIイラスト像は掴めるかも知れません(自分は未読です)
キンドル会員なら無料のようです。
これ一冊でざっくりわかるAI×イラスト解析本
「AIイラスト」で探したらAIで生成した美少女の画像集が大量にヒットしました。
キンドル会員なら無料のモノがかなりあったので、キンドル会員なら試しに見てみても良いかもしれません。
AI生成イラスト集 美少女大百科 第6巻: AI-generated illustrations, Bishojo Encyclopedia, Vol. 6 (English Edition)
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