今回はパテの選択で失敗した話です。
前回、顔面の整形の過程でどうしてもポリパテが必要になり、ホームセンターに買いに行ったと記しました。
今回は模型に使うパテについての話がメインです。
模型を作る人は知っていると思いますが、ひと口にパテと言っても種類によって特性が異なるので使い分けが必要なのです。
-
結局ポリパテは断念
加工したいモチベーションを失わない内にポリパテを入手したかったので通販は利用せず、模型用より手に入りやすいDIY補修用のカー用品を探す事にして、比較的カー用品が充実しているトライアルとホームセンターを廻りました。
そもそも近隣の模型店の所在を知りません。
残念ながらトライアルには売ってませんでした。
ホームセンターでようやくDIY補修用のカー用品のポリパテを見つけました。
最近はホームセンターでもホビー用品が充実している店もあるので、模型用品も置いてあったりしますが、田舎なのでありきたりな品物しか置いていません。
ポリパテは見つけたものの、チューブ入りで約1600円とやや高価だったので躊躇しました。
耳かきの先くらいの量しか使わないのに約1600円はキツいですw
パテの種類
先に模型工作で使用するパテの種類について触れたいと思います。
- エポキシパテ
- ポリパテ
- ラッカーパテ
- UVパテ
- 瞬間接着剤系パテ
などです。
- エポキシパテ
粘土状で、主剤と硬化剤の同量をこねて使用する化学反応型のパテです。
粘土のように物自体を作り出したり、大きく欠落した部分を造り出すのに適しています。
- ポリパテ
主剤と硬化剤の2液性の化学反応型のパテです。
2ミリ程度の比較的厚みを必要とする部分に盛って、凸凹を埋めたりするのに適しています。
ドロッとしていて、硬化後はパキッと割れやすいので、型に押し込んで小さいパーツを作る人も居ますが、どちらかといえば無から造形を作るのには不向きです。
- ラッカーパテ
ポリパテやエポキシパテが無かった40年前までは、ラッカーパテがメインでした。
溶剤が揮発して硬化するので、一気に厚く盛ると中まで固まらず、厚めに盛るとヒケといってシンナー分が蒸発した分だけ体積が痩せてしまったり、上からラッカー系で塗装するとふやけてきたりと、扱いにスキルが要求されるパテでした。
今は細かいスクラッチ傷を消したり、1ミリ未満の凸凹を埋めるのに使用します。
- UVパテ
字のごとく紫外線で硬化させるパテです。
当方は使用した事がないので判りません。
- 瞬間接着剤系パテ
シアン系のパテです。
空気中の微量の水分に反応して瞬時に硬化します。
当方は使用した事がないので判りません。
通常モデラーはこれらを駆使して、工作をしています。
-
木工パテAと木工パテ
店内を探し回って、セメダインの木工パテを見つけました。
木工パテAと木工パテの2種が販売されていました。
木工パテは、事前にダイソーにポリパテが売ってないかググった時に出て来た木工パテの同等品と思われました。
今探しているポリパテは主剤に少量の硬化剤を混ぜて化学反応で硬化するパテで、数ミリ程度の厚みまで盛る事が出来ます。
パテ自体は粘度がユルいので、エポキシパテみたいに粘土細工的に造形するのには不向きです。
ダイソーの木工パテはエマルジョン系との事で水性なので、ポリパテではない事はわかります。
水性の場合、木材のネジ穴等を塞ぐのには適していますが、欠けた角(カド)などに盛って復元するのには向いていません。
水性の樹脂は硬化してもパサパサにならないので、うまくヤスリ掛け出来ません。
角に盛ってもヤスリ掛けしようとした際に引っ掛かり、ポロッと取れてしまう場合があります。
ホームセンターには木工パテAと木工パテが売っていたので、何が違うのか?その場でググってみました。
木工パテAはエマルジョン系なので、ダイソーの木工パテと同じ水性のようです。
木工パテは、主成分がラッカー樹脂と書かれているので溶剤系と判明しました。
溶剤系であれば、タミヤパテと同系と思われます。
コレから模型店を探して模型用のパテを買いに行く程のモチベーションはなかったので、溶剤系のセメダイン木工パテを買って帰りました。
帰宅してチューブのフタを開けると、タミヤパテと同じシンナー臭がします。
タミヤパテの代用が出来る!と思いましたがイマイチでした。
タミヤパテとの相違点は
- 粒子が荒い(粒を混入させている?)
- 喰いつきにくい
- パサパサした仕上がり
です。
タミヤパテのほうが若干ドロドロ感が強めで、平滑面にも密着しやすく伸びやすいです。
木工パテは木材に適した調合なので当然と言えば当然ですw
しかも結局、エポキシパテの造形自体をかなり削り込んでしまったので、パテは鼻の先端の欠けた部分に、注射針の先から出たしずく一滴より少ない量しか使いませんでした。
やはり模型を作るには最低限の用具・材料は必要ですね(;'∀')
顔面部分はこの手のエポキシパテですが、模型工作には模型用を用いたほうが作業はしやすいみたいです。
セメダイン エポキシパテ 100gセット HC-115
模型用のポリパテです。
タミヤ メイクアップ材 ポリエステル パテ 87027
代用しようとしたDIYカー用品のポリパテです。
ホルツ 自動車補修用 厚付けカラーパテ ホワイト Holts MH155
UVパテです。当方が模型工作をしていた頃には無かったので、使用感は判りません。
ガイアノーツ マテリアルシリーズ M-04r UVジェルクリアR 紫外線硬化型クリアー樹脂ホビー用素材 81020
瞬間接着剤系のパテです。当方が模型工作をしていた頃には無かったので、使用感は判りません。
ガイアノーツ マテリアルシリーズ M-07c 瞬間カラーパテ シアン 20g ホビー用塗装ツール 81011
基本中の基本、ラッカーパテです。UVパテだの瞬着パテだの言う前にタミヤパテを使いこなすのが先決ですw
プラモデル 工具 タミヤ (ITEM 87053) タミヤパテ(ベーシックタイプ)
今回撮影時に使用したシームレス素体は、TBleagueのS22Aです。
最近のTBリーグ製品と比べると、かなりマッチョでゴツイい体型ですが、撮影すると陰影が映えるので、露出度の高いビキニスタイルに意外にマッチしています。
[AC] TBleaague S22A 1/6 可動 アクション フィギュア用 シームレス 素体 ボディー 白肌 (S22A)
Amazon.co.jpアソシエイト