☆☆うる星ラムちゃん☆☆ TBリーグ シームレスフィギュア化計画!

このブログは、うる星やつらのヒロイン ラムちゃんを、TBリーグ(旧ファイセン)のシームレス素体を用いて1/6スケールアクションフィギュア化してみようという企画です。

【うる星やつら】旧作版うる星やつら 劇場版 2選【令和版アニメリメイク記念】

 

以前、うる星やつら 旧作版アニメOVAを紹介しました。今回は旧作劇場版の紹介と、独断と偏見のおススメ2作品の解説をしていきます。

  • 旧作うる星やつら 劇場版

旧作うる星やつらの劇場版アニメは、TVアニメが放映開始した1981年から2年後の1983年(昭和58年)からTVアニメが放映終了した1986年の5年後でアニメ放映開始から10周年となる1991年(平成3年)までの8年間に、合計6作品が制作・公開されました。

  • うる星やつら オンリー・ユー(1983)
  • うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984)
  • うる星やつら3 リメンバー・マイ・ラブ(1985)
  • うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー(1986)
  • うる星やつら 完結篇(1988)
  • うる星やつら いつだってマイ・ダーリン(1991)

 

  • 時代背景

1960~70年代には、「アニメ(TVまんが)は子供が観るモノ」という偏見が根強かったアニメが、1980年代初頭になるとアニメ専門誌が創刊され「第一次アニメブーム」が起こります。

 

映画業界も「子供が観るもの」という意識から「キチンと作品を作ればキチンとした評価と興行収入が得られる」と証明され、劇場版の長編アニメに資金を投入する理解が得られるようになり多くの劇場版の長編アニメが作られました。

 

その頃の作品が、TVアニメ版が放映されていた時期の4作品です。

 

後半の2作品は熱心なうる星やつら&るーみっくファンの熱意が伝わって映画化された作品で、当時のTVアニメ版と時期が近かった高橋留美子作品の「めぞん一刻」や「らんま1/2」の劇場版と同時上映されています。

 

  • 大雑把な解説

全作品のあらすじや見どころを書くとキリがないので、当方の主観的な視点でザックリと概要を紹介します。

 

  • うる星やつら オンリー・ユー(1983)

うる星やつら初の劇場版作品で、TVアニメ版も人気が出てきた頃の公開なので興行的にも好評で、高橋留美子氏も気に入った作品です。

 

当初請け負った監督が作品を纏めきれずにやりかけのまま途中降板してしまい、他人のやりかけで納期までの時間も迫っていて皆が引き継ぎを敬遠していた作品を、それまでTVアニメしか経験がなく、映画監督に挑戦したかった押井守氏が引き受けて短期間でやりかけを再構築して完成させた、押井守氏の劇場映画監督デビュー作です。

  • うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984)

前作で成果を残した押井守氏の監督2作目ですが、原作の高橋留美子氏のうる星やつらの世界観を完全に無視して、押井守氏のやりたかった事を全面に出した作品で賛否は二分し、この事で高橋留美子氏と絶縁状態となった問題です。

 

  • うる星やつら3 リメンバー・マイ・ラブ(1985)

映画1作目が「連れ去られたあたるを追うラム」なのに対して、「連れ去られたラムを追うあたる」というプロットで製作されたとの事です。

  

前作では重要な役ながら、出番の少ない「白い帽子の少女」役の島本須美さんが、今回はラムを連れ去る少年「ルウ」の家庭教師「ラーラ」を演じています。

 

  • うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー(1986)

うる星やつらの映画中最も作画が美しいという評価ですが、個人的には内容が難解で何度観ても途中で見続けられなくなり、最後まで通して視聴した事がない作品です。

 

監督のやまざきかずお氏が、押井守氏のビューティフル・ドリーマーに感化されて自分たちも高度な作品を作ろうと奮起したものの、結果的に消化不良に陥って不完全燃焼してしまったのでは?という印象です。

 

  • うる星やつら 完結篇(1988)

うる星やつらTVアニメ版の放映終了から約2年後、ファンの署名活動で実現した企画で原作版最終章「ボーイミーツガール」を忠実に映画化した作品との事です。

 

TVアニメ版の初期にランちゃんを演じていた井上瑤氏が、ゲストヒロインのカルラ役で出演しています。

 

  • うる星やつら いつだってマイ・ダーリン(1991)

うる星やつらアニメ版放映開始10周年記念として制作された作品との事で、絵柄もそれまでの作品とは若干異なる雰囲気です。

 

TVアニメ時代には役名のないモブ声ばかりで、名前もクレジットされたりされなかったりだった松井菜桜子氏が、ゲストヒロインの「ルピカ姫」を演じています。

 

  • 完全に独断と偏見のおススメ2作品

上記の6作品の中から、完全に個人的な趣味嗜好で2作選びます。

 

  • うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー

学園祭を明日に控えた友引高校、構内は開催の準備でてんやわんやのドタバタ騒ぎw 2年4組のいつもの面々も今日も泊まり込みで準備。

一人温泉マークだけが疲弊しきってダウン。

温泉マークはサクラに「もう、いつからか判らなくなる位前から学園祭の前日が続いているような気がする」と話す。

最初は戯言と聞き流していたサクラだが、試しに温泉マーク(と竜之介親子)だけ校内に残して、全校生徒を強制的に帰宅させてみる。

 

すると別々に帰宅した面堂&しのぶ・メガネ&パーマ・チビ&カクガリは、帰宅出来ずに友引高校に戻ってしまう。そして温泉マークの姿が消える。

帰れなくなった2年4組のメンバーとサクラは諸星家へ押し掛ける。

 

翌日友引高校を探索すると奇怪な現象が起こり、面堂が隠していたハリアーで友引町からの脱出を試みるが、上空から見た友引町は巨大なカメの石像の甲羅の上で、石造化したチェリーと温泉マークに支えられて宇宙空間に浮いていた。

 

その日以降、諸星家だけに電気・ガス・水道・新聞が供給されてなぜか商品が補充されるコンビニだけが残る不思議な世界での生活がつづく。

 

といった話。

 

賛否が二分するこの映画ですが、個人的には「アリ」かと思います。

 

そもそもこの作品に悪い評価が下されるのは、高橋留美子氏の作品である筈の「うる星やつら」を、押井守氏がうる星の世界観を無視して自身が描きたかった物語を無断で勝手に造ってしまったという点です。

 

なので逆にうる星の世界観という先入観がなく、単品作品として映画を観れば内容的には面白い作品かと思われます。

 

また、劇場公開された1984年当時と最近でも、評価は変化してきている気がします。

 

当時は高橋留美子ファン・原作ファン・うる星やつらファンの顰蹙を買ったのと、内容がやや難解で、劇場で観るしか手段が無かった当時、劇場で1回観ただけでは若干内容が判り辛い話だったというマイナスポイントが高めでした。

 

しかし今ではこの映画を新たに視聴する人は、今では巨匠になった押井守氏のファンが過去作を遡ってビューティフル・ドリーマーに辿り着く場合が多く、原作漫画やTVアニメ等のうる星やつらを当時の人ほど知らない世代なのと、劇場で1回だけ観るスタイルから事前に解説を読んで内容を掌握し、自宅でメディアやストリーミングで繰り返し再生して内容を理解するタイプに鑑賞の方法が変わっている筈なので、当時より評価は好転しているのでは?と思います。

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ただ、今では押井守氏を崇拝・絶賛する人しか居ないのかも知れませんが、この時の押井守氏は自分のやりたい事を押し通す為に、わざとシナリオ作家にプロットを書かせておいてボツにしたり、横から口出し変更されないようにギリギリまで作業を遅らせて、脚本なしでいきなり絵コンテのブラック進行でアニメ製作を行ったりで、プロデューサーも蓋を開けてビックリ、高橋留美子氏も出来上がった映画を観て絶句と、周囲に迷惑を掛けまくるかなりダーティーな仕事ぶりなので、手放しで偉業と持ち上げる気にはなれません。

 

 

  • うる星やつら 完結篇

ラムの祖父は若い頃、闇の世界のウパと言う男に成り行き上「将来女の子が生まれた場合、必ずウパが嫁に貰う」という約束を交わしていた。

 

祖父には娘は生まれなかったのだが孫のラムが女なので、ウパはラムが年頃に成長するのを待って、孫のルパの嫁としてラムを連れていくと宣言する。

 

そしてルパは地球を訪れラムのツノの生え替わりを促進、ツノが抜けて電撃などの超能力が使えなくなるタイミングを見計らって闇の世界へ連れ去ってしまう。

 

ラムを奪われたあたるは、おユキと弁天の協力を得て、ランの宇宙船で闇の世界へラム奪還に向かうが、ワープ時にルパの幼馴染のカルラの宇宙船を巻き込んでしまう。

 

幼い頃からルパに好意を抱いていたカルラは、ラムとルパの結婚式を妨害すべく、あたるに偽装結婚を申し出て結婚式場への潜入を試みる。

 

ところが些細な行き違いから、あたるとラムは大ゲンカをしてしまい、結局ラムは闇の世界に留まり、あたるは手ぶらで地球へ戻る。

 

帰還後ランちゃんが誤って闇の世界のキノコを鍋料理に入れてしまった為に、一瞬でキノコが巨大化して大増殖。

友引町は巨大なキノコ群に覆われてしまった。

 

キノコ群を除去するにはルパの飼っているブタたちに食べさせるしか手段が無く、カルラを通してルパと交渉するが、ラムが「あたるが自分の事を好きだ」と言ったらブタを渡すと条件を出し、断ったあたるとラムとの地球の運命を掛けた鬼ごっこが始まる。

 

といった話。

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こちらは作品を選んだのは、物語云々ではなく単純に個人的な趣味嗜好で、この作品で作画監督を担当している小林ゆかり氏の絵柄が大好物だからですw

 

うる星やつら 完結篇の公開された1988年となると、TVアニメ版に関わっていたスタッフ達は既にそれぞれ新たな別の仕事に携わっており、この映画や同時期のOVAはTVアニメ版には携わっていないマジックバスという製作会社が製作を担当しています。

 

TVアニメ版時代は、担当する作画監督によって絵柄にバラつきがあった上に、特に初期の絵柄はまだまだ1970年代の古いテイストが残っており、思い出補正が掛けられてしまうものの、改めて見直すと初期はやや古めかしい印象です。

 

マジックバス担当の映画とOVAは、キャラクターデザイン 四分一節子氏・作画監督 小林ゆかり氏のパターンが主流で、当時の高橋留美子氏の絵柄に割と準拠した感じの絵だと思います。

うる星やつら 完結篇の終盤のあたるの回想場面では、TVアニメ版の「ときめきの聖夜」「死闘! あたるVS面堂軍団!!」「異次元空間ダーリンはどこだっちゃ!?」「夢の中へ!

ダーリン争奪 バトルロイヤル」等の名シーンが小林ゆかり氏の絵柄で再現されており、それこそこの絵柄でまるまる一話リメイクして欲しい!と思った程でしたw

 

TVアニメ版のリメイクシーンを含む動画※ネタバレ有り注意

 

 

 

原作単行本や旧作Vアニメ版だとボリュームがあり過ぎるので、お試しで旧作版うる星やつらに触れてみるのであれば、劇場版を視聴してみるのも良いかも知れません。

ストリーミングを探しましたが、Amazonではビューティフル・ドリーマーのみのようです。


うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー

 

以下各歴代作品のブルーレイです。ビューティフル・ドリーマー以外は輸入盤でリージョンがA・Bあるのでご注意下さい。


劇場版 うる星やつら オンリー・ユー (Blu-ray リージョンB)(輸入版)

 


うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー [デジタルリマスター版] [Blu-ray]

 


劇場版 うる星やつら リメンバー・マイ・ラヴ [Blu-ray リージョンB](輸入版)

 


劇場版 うる星やつら ラム・ザ・フォーエバー [Blu-ray リージョンB](輸入版)

 


劇場版 うる星やつら 完結篇 [Blu-ray リージョンB](輸入版)

 


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