という事で、少し前にボロ布を使って色々なTBリーグのシームレス用衣装をつくってみましたが、中では割と上手くいったTシャツをもう一着つくって実験してみました。
記事の最後に、ドール服のDIYに役立ちそうなアイテムを紹介します。
- 工作方法の研究
前回割と上手くいったTシャツを、新しく思いついた方法を試してみる為にもう一着作る事にしました。
今回Tシャツで試したのは
- 接着方法の変更
- プリントTシャツ化
の2点です。
他にニーハイソックスと、失敗して未完成ですがシャツをつくってみました。
- 先にニーハイソックス
前回紺ソックスが上手くいったのでニーハイソックスを作ってみました。
紺ソックスはTシャツの袖のほつれ止め折り返し縫い部分を利用しましたが、袖は切り刻んで左右分の材料が確保出来なかったので裾の部分の布地を使いました。
裾のほつれ止め部分のほうが、袖の部分より布の折り返しが幅広なのが難点です。
左右で長さが若干違ってしまったのが惜しいです。
- Tシャツ2着目
前回グレーの布地だったので、今回は紺にしてみました。
寸法は前回図にしたサイズです。
今回は接着剤でなくアイロン接着テープを使用してみました。
そしてアイロン転写シートを使って、プリントTシャツを再現してみます。
とは言え、当方はアイロンを持っていません。
今回はまず試しに、アイロンの代わりにダイソーのイージーシーラーを使ってみました。
イージーシーラーは熱でポリ袋の口を溶着させる物で、単三乾電池2本で使用します。
元々ビニール袋の口をくっつける物なので、アイロンのように面で発熱する訳ではなく発熱する部分をずらしながらアイロン接着テープを熱していきました。
結果はアイロン接着テープもアイロン転写シートにも上手く使用できました。
アイロン接着テープは、接着剤より伸縮性が良く接着剤でほつれ止めの端部の折り返しをするより端部がデロデロにはなりにくいですが、接着力は接着剤より弱いので縫い合わせ部分のように引っ張られる力が掛かる部分は、縫わないとアイロン接着テープだけでは引っ張られて剥がれます。
布地の端部のほつれ止めの折り返し部の接着に良いと思いましたが、袖に手を通す際などに、生地を折り返してテープで接着した部分を引っ掛けてしまったりすると簡単に剥がれてしまう事が判明しました。
スカートの裾の折り返し接着部分も、指を軽く引っ掛かけただけで剥がれてしまったので頻繁に着せ替えるような服には向かないようです。
やはりアイロン接着テープで貼ったあと、ミシンで縫うのが正式みたいです。
アイロン転写シートは今回はセリアの既製品を使用しましたが、プリンター等があればオリジナルのプリントTシャツもつくれるので可能性は広がります。
またイージーシーラーには難点があり、あっという間に電池が消耗してアイロン接着テープやアイロン転写シートが貼りつかなくなってしまいます。
アイロン接着テープもアイロン転写シートも一定の温度以上でないと布地に貼りつかないようで、暫く使用しているとイージーシーラーの発熱部の温度がそこまで上昇しなくなってしまいます。
電池を新品に交換すると復活するので、短時間で電池を消費してしまうようです。
本来のポリ袋の溶着としては、かなり時間はかかるもののその消耗した電池でも使用できるようです。
言うまでもありませんが、本来の使用方法ではないので事故も破損も自己責任となります。
- シャツで失敗
イージーシーラーが電池の消費が激しいので、はんだごてに替えました。
当初はんだごてにアルミの針金を巻いてコテ部分をつくりましたが、熱が足らないようでダイレクトにはんだごてを当てましたが今度は温度が高すぎるようです。
今度の素材はパンツ(トランクス)のボロ布です。
100%か判りませんが綿で、Tシャツの生地ほど伸縮しないほつれやすい素材です。
Tシャツの上から羽織るダボっとしたシャツが欲しかったので、Tシャツと同じ作りかたで袖の径と胴の幅を大き目、前開きにしました。
しかし襟の工作が中々うまく行かずに、ついイラっとして服を引き裂いてしまいました。
気を取り直して破いた服を縫い合わせてシームレス素体に着せてみたところ、問題が判明しました。
このTシャツの基本パターン(裁断)で袖の径を広げたアレンジだと、脇の部分がダブついて不自然なのと胸の部分の前身ごろの幅が不足してしまう不具合です。
やはり体型に合わせたパターンを設計して、型紙を元に裁断・縫製しないとイメージしていたようなシャツは作れないと判りました。
- まとめ
やはりそれなりの衣装をつくるには、最低限の裁縫の知識とスキル、ミシンやアイロンなどの工具?も必要なようです。
当方はミシンもアイロンも導入予定はないので、100均で買える範囲の材料で自己満足のレベルの衣装を作っていく予定です。
※アイロンは買いましたw
最後にYouTubeで色々なドール衣装の作り方動画を観ていて知った、ドール服のDIYに役立ちそうなアイテムを紹介します。
前のボロ布記事でも載せましたが、普通の手芸用接着剤が木工用ボンドに近い成分なのに対して、こちらはシリル化ウレタン樹脂と違う成分なので効果が期待できます。アイロンでも付けられるみたいなので気になります。
当方は使用した事はありません。
コニシ ボンド 裁ほう上手 45g #05371
アイロンで溶ける糸です。当方は使用した事はありませんが、アイロン接着テープより使いやすそうです。
但し公式の用法動画を見ると、原則仮止め用でこちらで接着後にミシンを掛けています。
FUJIX メルター2号7g巻 100m 401
こちらも当方は使用した事はありませんが、YouTubeの動画でも色々な人が使っているので効果はあると思います。
KAWAGUCHI ピケ ほつれ止め 33ml 11-240 透明
100均で購入したのが20ミリ幅3.5mだったので、メートル当たり(面積当たり)の単価では格安になります。
KAWAGUCHI 薄地用 両面接着テープ アイロン接着 幅12mm 長さ20m 93-057
当方は使用した事はありませんがオリジナルのプリントを布地に貼れれば、自作ドール服の可能性も広がると思います。
SANWA SUPPLY JP-TPRCLN インクジェットカラー布用アイロンプリント紙