今回はシームレス素体へ陰影などを着色してみて分かった事を述べていきます。
今回の話題は、シームレス素体に陰影などを施してみた際の話で、今まで思いついた色々な方法で着色してみて解った着色方法や、そのメリットデメリットをまとめてみた物です。
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呼称がわからないww
タイトルを付ける為に、シームレス素体への着色をどう呼べばよいのかググりましたが、呼び名がありませんでしたww
- ボディメイク 体に化粧を施すのではなく、エクササイズで体型を整える意味だった。
- 体に化粧 ググっても体に塗る化粧水の記事しか出ません。
- ボディペインティング 体に絵や模様を描くアート。
- ボディペイント クルマなどの塗料。
etc…
要は、シームレス素体への色付けの事です。
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すぐ消えてしまうデフォルト塗装
TBリーグやJIAOUのシームレス素体には、新品の際にバストのニップルと下着で覆われる部分には彩色が施してあったと記憶しています。
また、TBリーグでも古めの型番(とファイセン)の素体には、肘や膝などにも立体感を出すために陰影塗装が施されていたと思います。
ただ、シームレス素体は着替えを繰り返したり汚れて洗ったりすると、元々着色してあった塗装はすぐに落ちて消えてしまいます。
今回の記事はそれらを復元したり、好みに合わせて陰影を追加する際に参考になると思います。
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塗れた物、塗れなかった物
今まで着色に使用してみて有効だった物と、ダメだった物に分類します。
有効な物
- タミヤウェザリングマスター
- パステル
- ダイソー水性アクリル絵の具
以下ダイソー他100均化粧品
- アイシャドウ
- コンシーラーパレット
- コンシーラー
- ハイライター
- アイライナー
- アイクレヨン
等です。
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ダメだった物
- ダイソー色鉛筆
- ダイソークレヨン
です。
先にダメだった物から解説します。
ダメだった物以前に怖くて試さなかった物があります。
マジック(フエルトペン)とボールペンです。
これらはシームレス素体にマッチした色を持っていなかった事に加えて、インクが素体に浸透して除去できない危険性を事前に察知したために失敗を恐れて試しませんでした。
ダメだった色鉛筆とクレヨンは材質が硬過ぎて色が素体に乗らず、素体表面を引っ掻く状態になったので使用しませんでした。
有効な物を順に説明すると
タミヤウェザリングマスター
模型用に企画された製品なので非常に使いやすいです。
難点はTBリーグの肌色に完璧にシンクロした色味はない事です。
パステル
ダイソーのパステルセットを使用したので、TBリーグの肌色に完璧にシンクロした色味はありませんでしたが、肌の陰影などには比較的使いやすいほうです。
素体と色を合わせたい場合、パステルを扱う画材店でバラ売りから色が選べます。
ダイソーの平筆でパステルの表面をこすってパステルの粉を筆に付着させ、ソレを素体に塗布しました。
難点は、本来の用途であるパステル画の場合は、描いたあとにフィキサチーフという定着液を噴霧して表面をコートしてしまいますが、フィキサチーフを使用しないためにパステルが素体に定着せず、服に色を付けてしまったり触った指に移った粉で別の場所に指の跡を付けてしまったりする点です。
フィキサチーフをシームレス素体に噴霧して、どういう影響が起こるのかは試していないので未知数です。
ダイソー水性アクリル絵の具
バストのニップル等には有効です。クッキリとした塗り分け向きです。
隠蔽力が強く、下地のシームレス素体の色を覆う事が出来ます。
難点は混色して希望する色を自分で作らなければならないので、絵の具を混色で色を作るのが不慣れな人にはハードルが高い点です。
水性アクリル絵の具は乾燥後、シームレス素体のエラストマー樹脂の柔軟性までは追従しません。
素体の表面に浸透するわけではなく塗膜状に硬化するので、時間が経過すると柔軟性の差から端部がめくれあがって、着替えの際などにかさぶたのようにポロッと剥がれます。
なので、定期的に塗り直す必要があります。
- ダイソー他の100均化粧品
アイシャドウ&コンシーラーパレット
タミヤウェザリングマスターに近い使用感です。
難点は模型用ではなく化粧品なので、色によってはパールのパウダーが混ざっており、塗るとパールがキラキラしてリアリティを損なう物もある点です。
ダイソーでなく、メーキャップアーチストが使うような本格的な物を探せば、シームレス素体に完全にマッチする色もありそうな気がします。
コンシーラー&ハイライター
コンシーラーは本来、ほくろやシミを覆って目立たなくする化粧品なので、かなり隠蔽力のある油性の粘度のある液状です。
キャップのハケで塗布します。
濃色が色移りしてしまった部位に塗り広げて目立たなくしたり、バストのニップル等に使えます。
ダイソーの製品はシームレス素体の肌色より濃いので、色移りをぼやかす場合にはハイライターで色移りの濃い部分を塗り、コンシーラーを混色しながら素体の肌色に近付けて、周囲になじませるように塗り広げています。
バストのニップルは、シームレス素体の肌色より濃い点を利用してニップルに見立てて塗布していますが、ニップルの色にこだわる人はニップルに近い色の化粧品を探したほうが良いと思います。
難点は塗料でなく化粧品なので完全に乾く訳ではなく、着せた服に付いて汚れたり、指に付着して余計な部分に指の跡を付けてしまったり、ニップルに塗ってもすぐに落ちてしまいやすい点です。
アイライナー&アイクレヨン
どちらもペンシル状の化粧品です。
アイライナーは茶系の黒に近い濃色で鉛筆的に使えます。
ヘソに塗って立体感を強調するのに使用しています。
アイクレヨンはシームレス素体の肌色より明るい色なので、素体のハイライト部分に使用しようと思ってましたが、パールが入っておりキラキラしてしまうので使用していません。
アイライナーの難点は、色が濃いのでうっかり指に付けてしまうと関係ない部分に黒っぽいい跡を付けてしまう点です。
どの方法も着替えを繰り返したり、水洗いをすると不完全に落ちてしまうので、その都度塗り足す必要があります。
なので定期的なメンテナンスと考えて良いと思います。
今回ググっていて、本格的な技法としてシリコーントナー(シリコーンカラー)を用いる方法を見つけました。
本格的な人はこのような物を使用しているようです。
シリコーントナーをアマゾンと楽天で探してみましたが、見つけられませんでした。
ある程度専門的な素材と技法なのかも知れません。
タミヤのウェザリングマスターは模型用なので、手軽で非常に扱いやすいです。

タミヤ メイクアップ材シリーズ No.127 ウェザリングマスターH 87127
Amazonで単色売りのパステルを探しましたが、見つけられませんでした。
肌の陰影着色に使用するなら、茶系統の濃淡が充実しているセットを探すと良いと思います。

STARDUST パステルチョーク クレヨン ペン お絵かき 美術 図画 工作 絵画 水彩画 SD-F2024
パステル画の場合は、描いたあとにパステルを用紙に定着させるためにフィキサチーフを画面に吹き付けます。
当方は木炭画用のフィキサチーフしか使用した事がありませんが、表面に膜を張る感じでなく、霧状の薬液が浸透して用紙に木炭をバインドする感じだったと記憶しているので、もしかしたらシームレス素体へ吹いても有効かも知れませんが、当方はやった事がないので責任が持てません。
鉄道模型のプラ製の貨車をパステルでウェザリングして、フィキサチーフを吹いた事はありますが、何もしないよりパステルが手に付きにくくなりました。
吹いたあとはマットな仕上がりでした。

ホルベイン 画用液 スプレーハンディパステルフィキサ O621 100ml 005621
化粧品ですが、色が選択出来るのでシームレス素体にマッチする色合いがあるかも知れません。

ファンデーション カバーファンデーション S51 オークル 20g ( コンシーラー シミ 毛穴 日本製 ) 【 オクタード 】
こちらも化粧品です。
パールなどのキラキラ入りでなくマットと表記してあり、濃淡数色がセットされていたので紹介してみました。

キャンメイク パーフェクトマルチアイズ01 ローズブラウン 3.3g