暫く続けていた、TBリーグのシームレス素体の経年劣化で発症した裂傷の修復実験の記事をまとめてみました。
- 発端
最初はホコリを被った素体を洗浄していて裂傷に気付きました。
ポイントは
- ポーズは極力デフォルト状態に戻して保管する
- こまめに手入れをして異常に早く気付く
の2点です。
腕を水平に上げたまま長期間置いておいた素体だけに裂傷が生じたので、常に腋の下側にテンションが掛かっていた事が裂けた原因の一つと考えられます。
こまめなメンテをしていれば、異常にいち早く気付けるので、症状の初期段階で傷みが酷くなる前に劣化の進行速度を遅らせる事が出来ます。
- 結論
色々な接着方法を試してみましたが、最終的に修復できませんでした。
理由は
- 腋の下は四方八方に可動する部位なので、常にテンションが掛かって皮膚が引っ張られているので接着しても引っ張られて裂けてしまう。
- 接着した部分の強度が強くなってしまい、直近のエラストマー樹脂にストレスが掛かってしまって接着した周囲が新たに裂けてしまう。
の2点が主な原因でした。
但し、シームレス素体のエラストマー樹脂に喰いつく接着剤は複数発見出来たので、腕や脚の中間部分に切れ目が入ったりした場合の接合は、可能な場合もある事が判りました。
- まとめ
シームレス素体はこまめにメンテして、丁寧に扱う事が長持ちの秘訣である事。
永久に劣化しないモノは無くいつかは経年劣化してしまうので、劣化に怯えて仕舞い込むより劣化する前に存分に遊び倒してしまう方が健全な発想という事。
腋の下は裂けても他は問題ないので、腋の下に負担を掛けない役回りで使用すればまだまだ使えるという事です。
- 記事一覧
劣化発見のきっかけとなった水洗いの話です。
劣化を発見した話です。
劣化の状態です。
釣具補修用の接着剤を試した結果です。
市販の接着剤を試した結果です。
YouTubeで見つけた、補修に応用出来そうな方法の動画の紹介です。
今回使用したフィックス・ア・ルアーです。ワームの補修には マッチしているようです。
ドール補修は用途外なので自己責任での使用となります。

reins(レイン) SPIKE-IT フィックス ア ルアー 14ml
今回使用したセメダインスーパーXGです。
セメダインスーパーXにはかなり種類があるみたいなので、調べて探してもよいかも知れません。
10mlと少量に感じますが、空気中の湿気に反応して硬化する性質なので使いかけで中身を半硬化させてしまうより無駄にならない気もします。

セメダイン スーパーXゴールド 10ml AX-023 2個セット
同等の性能のボンドです。
こちらも各種出ているようなので、探してみても良いと思います。
シームレス素体の補修には量が多めなので、使用後の保管方法に気を付ける必要があります。

ボンド ウルトラ多用途S・U プレミアムソフト クリヤー 25ml #05141
以下は当方自身は試していないので自己責任での使用となります。

信越 一般工業用RTVゴム 100g 透明 KE45-100TM(トウメイ)

ボンド アロンアルフアEXTRAゼリー状 4g #05274
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