☆☆うる星ラムちゃん☆☆ TBリーグ シームレスフィギュア化計画!

このブログは、うる星やつらのヒロイン ラムちゃんを、TBリーグ(旧ファイセン)のシームレス素体を用いて1/6スケールアクションフィギュア化してみようという企画です。

【セメダインスーパーXG】シームレス素体補修に効果あり?なし?【ボンドウルトラSU】

 

前回補修に失敗したシームレス素体の腋の下を、別の接着剤で補修してみた顛末です。

lum

  • 腋でなければ直せる部分もある。

 今回はシームレス素体の裂傷の患部の画像ばかりなので、苦手なかたはスルーでお願いします。

 

 

 

  • ボンドとセメダインを試す。

 前回劇薬のフィックス・ア・ルアーで、シームレス素体の材質のエラストマー樹脂が溶けすぎて、患部が逆に広がってしまいました。

 

その後シリコーンも試しましたがダメでした。

 

今回は、比較的入手が容易なボンドとセメダインを試してみました。

 

結論を先に述べると、腋の下でなければ補修可能な部位もあると思いました。

 但し腋の下は可動範囲が広すぎて、接着力の限界を超えて再び裂けてしまいます。

 

今回試したのは

  • ボンドウルトラSU
  • セメダインスーパーXG

 です。

lum

どちらも同等の性質の製品です。

 

接着剤の性格としては、粘着力の高い粘性のある薬液が、空気中の湿気に反応して硬化するタイプの製品です。

 

エラストマー樹脂を溶かす訳ではなく、密着度が高いのでエラストマー樹脂にかなり喰いつきます。

 

物を溶かして溶着するタイプではなく、物に喰いついて接着し、硬化後はかなり柔軟性の高い固体として物と物を繋いでいる状態となります。

 

当方は工作用に、ホームセンターで双方とも入手済みでした。

 

ボンドウルトラSUは開封済みで、以前のシームレス素体用のヘッドの自作やブーツの補修等でも多用していました。

 

しかし保管方法が悪く、空気中の湿気に反応して硬化しはじめていたようでした。

 

チューブの口に針金を差し込んで、無理矢理中身を出しましたが粘性が高過ぎて上手くエラストマー樹脂に塗りつける事が出来なかったようで、硬化後にボンドの塊が裂けめの片側に接着剤が盛り上がっただけで、もう片側は張り付かずに裂けてしまいました。

lum

空気中の湿気に反応して硬化してしまうので、密封して保管しないとダメになってしまうようです。

 

そこではみ出して固まったボンドをハサミでカットして、新品のセメダインスーパーXGを塗布しました。

 

使用方法は、接着したい部分の片側に接着剤を塗布して1分待ち、接着剤が落ち着いてきたら接着したい双方を強く密着させて固定して硬化を待つというやり方です。

 

実用強度まで24時間との事です。

 

腋の下なので亀裂部分同士を強く貼り合わせる事が出来ないのがハンディキャップです。

lum

接着してから8時間程度経過したので、恐る恐る腕を上げてみました。

 

初めは裂け目は接着しているものの、腕を水平まで上げない時点で裂けめの接着が

剥がれそうになります。

lum

無理に腕を上げると、せっかく接着した部分が裂けてしまいます。

  • 結論

 ボンドウルトラSUやセメダインスーパーXGはエラストマー樹脂を接着出来る事が判りました。

 

但しエラストマー樹脂を溶かして溶着している訳ではなく、エラストマー樹脂に喰いついて双方を繋ぎとめる仕組みの為に、二つの点で溶着ではないという構造を認識しておく必要があります。

  1. 接着性能の限界を超えて引っ張ると接着した面が剥がれてしまいます。
  2.  エラストマーの素材が融け合ってくっついたわけではないので、接着面に固化した接着剤が残ります。

 なので傷跡に異物が挟まったような補修跡となり、感触(弾性)も周囲のエラストマーとは異なります。

lum

以上のような特性がある為に、腋の下の補修では接着性能の限界を超えてしまうので腕は肩の高さより低い位置までしか上げられません。

 

腕を回しても剥がれると思います。

lum

それと何度か腕を動かしてから気付きましたが、動きの激しい部分(可動範囲の広い部分)では接着された場所に負けて付近の他の部分が裂けてくるようです。

lum

これは以前、当方がクルマのウインドゥウォッシャーのタンクから噴射部分に通じるホースを修理した際に体験した事に例えて説明します。

 

ホースが劣化して裂けてしまい、ウォッシャーを噴射しようとするとウォッシャー液が裂け目から噴出して液の水圧が下がり、窓にウォッシャー液を噴霧出来なくなりました。

 

汎用のホースが使えない一体式だったので、融着テープを購入して裂け目を塞ぎました。

 

一時的に治るものの、暫くしたら別の部分が裂けて液が噴出し、ソコを融着テープで塞いだら今度は別の部分が裂けて噴出・・のイタチごっこになって、結局新品のホースを取り寄せて交換しました。

 

既に劣化している材質を部分的に補修すると別の部分に負担が掛かり、そちらが負けて裂けてしまうという現象です。

 

ボンドウルトラSUやセメダインスーパーXGを使用した補修は、補修可能と聞いて、完全に元に戻った状態しか受け付けられない人には向きませんが、あまり動かない部分が裂けてしまった場合には有効な手段の選択肢に入れられると思います。

 今回使用したセメダインスーパーXGです。

セメダインスーパーXにはかなり種類があるみたいなので、調べて探してもよいかも知れません。

10mlと少量に感じますが、空気中の湿気に反応して硬化する性質なので使いかけで中身を半硬化させてしまうより無駄にならない気もします。


セメダイン スーパーXゴールド 10ml AX-023 2個セット

 

同等の性能のボンドです。

こちらも各種出ているようなので、探してみても良いと思います。

シームレス素体の補修には量が多めなので、使用後の保管方法に気を付ける必要があります。


ボンド ウルトラ多用途S・U プレミアムソフト クリヤー 25ml #05141
 Amazon.co.jpアソシエイト